· 

ウチのパーマの話

 

 

コールドパーマとデジタルパーマ、エアウェーブのパーマ液についてまず話す!

 

ウチで使ってる

 

パーマ液はすんごくシンプル。

 

 

 

まず還元剤(1液)から説明すると

 

 

 


無駄な感触向上成分も最小限で
すっきりと反応するタイプだ。

 

ほとんどの美容室が使っている大手メーカーと違うとこがだいぶある。

 

 

 

 

 

 

少しマニアックな説明になるかもしれないけど頑張ってついてきてくれると嬉しい。(笑)

 

 

 

まずウチの 1液は
大きく分類すると 2種類ある。

 

 

 

 

 

まずは

 

チオグリコール酸のみの
単純な THE 昭和のパーマ液(笑)

 

DO-S チオローション シリーズ。

 

 

 

そして

 

システアミンとチオグリコール酸の
黄金比率で作った ハイブリッドタイプ。

 

DO-S カールLシリーズ

 

 

 

 

 

ま パーマ全般・・・

 

コールドやデジ、エア全てで
メインで使うのは

 

DO-S カールLシリーズかな♩

 

 

 

 

 

んじゃ こいつらを紹介すると

 

 

 

do-s_curl_l7

 

DO−S カールL7

 

システアミン4% チオグリコール酸2%

 

pH7.3 アルカリ度 0.3程度

 

中性タイプのリキッド還元剤。

 

 

 

 

 

do-s_curl_l8

 

DO−S カールL8

 

システアミン4% チオグリコール酸2%

 

pH8.3 アルカリ度 2.7程度

 

弱アルカリタイプのリキッド還元剤。

 

 

 

 

 

do-s_curl_l9

 

DO-S カールL9

 

システアミン4% チオグリコール酸2%

 

pH9 アルカリ度7程度

 

アルカリタイプのリキッド還元剤。

 

 

 

ま これだけしかない(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

この3種類の1液は どの薬剤も
システアミン4% チオグリコール酸2%
そう 還元剤の種類も比率も同じ。

 

この比率は 独断と偏見で
一番 パーマに適しているだろうと
導き出した 配合比率である♩

 

 

 

 

 

そして 一般的には

 

ハード ミディアム ソフト
っていう強さの違いが

 

L9 L8 L7になってる感じね。

 

 

 

こいつで 髪質やダメージで
1液の強さを変える理屈なんだが

 

 

 

ウチのとこの薬剤は

 

 

 

還元剤濃度は変えないで

 

アルカリで強さ調整をするタイプ!

 

 

 

これが 一番のこだわりだよね。

 

 

 

 

 

世の中のパーマ剤は

 

結構 pHは変化させずに
還元剤濃度で 変える商品が多いんだが

 

pkaの問題もあるんで
 計算しやすさや
失敗の少なさから この方法を採用してる。

 

 

 

 

 

基本的には

 

コールド系 エアウェーブ(Wガラス化)

 

ロッド巻いたまま中間水洗するデジタルパーマ

 

などは こいつらで施術しているよ。

 

 

そしてもうひとつ。。。

 

 

 

 

 

 

 

     縮毛矯正剤

 

 全ては失敗を少なくするために

 

 

低アルカリ 高還元

 

ウチの
縮毛矯正用の 1剤である。

 

 

 

低アルカリ高還元の薬剤は

縮毛矯正の 失敗やトラブルを

できるだけ 減らしたい!

 

そう思って 使っている。

 

 

難しいと言われる 縮毛矯正を
簡単に 安心してできるようにしたい。

従来の 危なっかしい薬剤の
危険度をどれだけ減らせるのか?

 

それが

 

低アルカリ 高還元の 縮毛矯正剤!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までの縮毛矯正剤が

高アルカリ 高還元

で 危なっかしくて怖かったので
より縮毛矯正での 危険性を少なくしようと
ケミヲタ美容師は色々考えたのだ。。。

 

シスなどの優しい還元剤を使用して

高アルカリ 低還元

こいつじゃ ダメージばかりで
クセの伸びがイマイチだし・・・

 

前処理剤、保護剤で

低アルカリ 低還元

こいつも 計算しにくく
クセも伸びにくい・・・

 

そう そこで
色々 試行錯誤した結果

 

今までの 危なっかしい薬剤を
できるだけ コントロールしやすく

少しでも ハイダメージやビビリ毛などの
失敗を少なくするために

 

低アルカリ 高還元 の薬剤

 

こいつが これからの縮毛矯正には
必要なんじゃないのか?
ってことになったんだね・・・

 

 

 

実は 10年ぐらい前に 提唱されだした
低アルカリ・高還元の縮毛矯正剤なんだが

 

 

 

 

 

もっと もっと 傷めずに!

 

そう考えた人たちもいた。。。

 

そう この

もっともっと星人 がダメなパターンなのだ。

 

まず 低アルカリ・高還元から
もっともっと と考えて・・・

 

アルカリは傷むとの 間違った思い込みからか
どんどん アルカリを弱くして・・・

低アルカリから 中性まで 行っちゃった(笑)

 

でも それじゃ クセが伸びないので 還元剤濃度を濃くする
中性・超高還元 の薬剤を提唱するヲタク美容師とか出てきた
pH7程度で 還元剤のチオ濃度が なんと 25% とかね・・・

 

 

でも それでもクセの伸びが悪かったので
スチーマー加温とかして 過剰な還元で
ビビリ毛作ったりしてね(汗)

 

 

中性・超高還元 では

基本的に 還元力がちょい弱くなるので

加温や 長時間還元などが 加わり

非常にコントロールしにくくなった。

 

加温による 還元暴走や

恐怖のビビリ毛になったりね・・・

 

 

 

 

そして お次に出たのが 酸性 だ!!!

 

酸性や弱酸性でも 比較的還元力がある
スピエラやGMTなどの 新しい還元剤が登場した。

これには 僕も期待したんだね・・・

 

スピエラ・GMTでの 弱酸性縮毛矯正の登場だね。

 

これは 当時マルセルなんかでも特集が組まれたので
割と 一般的に広がりを見せたんだ。

ただ メジャーになる

これまた危険性が高いことが 発覚する。

 

いくら酸性で還元力がある スピエラやGMTといえども
はっきり行って 還元力はそこまで強くはない。

元々 パーマなんかと 比較すると
縮毛矯正の場合は しっかり還元しないと
クセは伸びないという特性があるからね。。。

 

だから 酸性で 薬剤のパワーが弱いのを 補うために
水抜きアイロン というのをする必要があるんだ。

 

ただ この

水抜きアイロンが 正直 難しい!

 

 

失敗したら ビビリ毛などのトラブルも・・・

 

 

ダメージが少ないはずの酸性縮毛矯正なのに
なぜか 失敗やトラブルが続出・・・

デリケートで難しいアイロン技術が必要なので
かなりの上級テクの美容師じゃないと 難しい。

 

 

いまだに・・・

スピエラやGMTの 弱酸性縮毛矯正は

ダメージレス 髪が傷まない!

な〜んていう 時代錯誤の

錯覚美容師 も多いけど

 

アイロン技術で 下手打つと

取り返しがつかない失敗を起こすから

しないほうが得策♩

 

 

 

 

水抜きアイロンの失敗で

恐怖の ビビリ毛になっちゃう人も 出てきたんだね・・・

 

 

まとめると・・・

 

◎高アルカリ 高還元

従来のハード系縮毛矯正剤で
非常に 危なっかしい

 

◎高アルカリ 低還元

従来のソフト系縮毛矯正剤で
アルカリで痛むわるに クセが取れない

 

◎低アルカリ 低還元

処理剤や保護剤等で アルカリを抑えた薬
計算しにくく クセも伸びにくい

 

◎中性 超高還元

クセが伸びにくく 加温やアイロン技法も難しく
還元剤濃度が高過ぎて コントロールしにくい。

 

◎スピエラ、GMT弱酸性縮毛矯正

薬剤のパワーが弱いので 危険性の高い
水抜きアイロンをしなければ クセが伸びない。
失敗すると 悲劇のハイダメージになりやすい。

 

 

やっぱ 色々やってみたけど

 

低アルカリ 高還元

 

こいつが 一番 失敗が少ないんだよね・・・

 

 

てことでウチはこの方法の縮毛矯正をしてます♪

 

 

 

お客様から

 

コールドパーマと

エアウェーブと

デジタルパーマの違いがわからん。

との声をいただいたので明日はその違いを書こうかな。